「米Microsoftが『Windows XP Service Pack 2(SP2)』をリリースしたが,北米の開発者は同サービス・パックのインストールに慎重な態度をみせている」。米Evans Dataは,Windows XP SP2の導入状況に関して調査した結果を,米国時間10月12日に発表した。それによると,Windows XP SP2リリース後1週間以内にインストールを行った開発者は14%で,40%以上は「より詳細な情報が手に入るまでインストールしない」と回答。なお,6%の開発者は「インストールするつもりはない」と答えている。

 企業では,規模が小さいほどリリース後1週間以内にインストールしている傾向が高く,中規模企業は多くが年内にインストールする予定だ。大規模企業になるほど,インストールに取り組んでいない。

 「大規模企業では,多数のマシンにそれぞれ複数のカスタム・アプリケーションが入っているため,Windows XP SP2をインストールするには,莫大な手間と費用が伴う」(Evans Data社リサーチ・アナリストのDauren Tatubaev氏)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・現在開発者の53%がWindows XP搭載デスクトップ・パソコンを使用しており,Windows 2000を使っている割合は26%。また,36%の開発者はWindows XP向けの開発を手がけ,29%の開発者がWindows 2000向けの開発を行っている。

・開発者はLinuxの安全性を最も高く評価している。21%の開発者が,最も安全性のすぐれたOSとしてLinuxを挙げた。ただしこの割合は,昨年から5ポイント減少している。一方,Windows 2003を挙げた開発者は約19%で,昨年の約12%から増加した。

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