コーヒーショップ・チェーンの米Starbucksは米国時間10月14日に,音楽販売サービスを店舗内で開始することを発表した。米Hewlett-Packard(HP)の技術を用いる。

 来店者は,「Hear Music」メディア・バーで,音楽をCDに記録して購入することができる。すでにカリフォルニア州サンタモニカのコンセプト・ストア「Hear Music Coffeehouse」で試験サービスを実施しており,10月18日にシアトルの15店で,10月30日にオースチンの30店で新たにサービスを開始する。11月中にさらにサービス提供店舗を拡大する予定。

 Hear Musicメディア・バーにはタッチ・スクリーンが設置され,来店者はセルフサービスで音楽を購入する。スタイラス・ペンを使って,Hear Music独自の編集による15万曲以上の中から好きな音楽を組みあわせたり,アルバムを選んだりして,CDに記録する。カスタムなアルバム・カバーを印刷できるほか,購入前にフルで試聴することが可能。価格は最初の7曲までが8ドル99セント。1曲追加するごとに99セント。支払いは,「Starbucks Card」または主要なクレジット・カードが利用できる。

 HP社は,Tablet PCやワークステーションをはじめ,印刷技術,ネットワーク技術,設計および統合サービスを提供する。

 またStarbucks社は,10月18日に行われるJill ScottとMos Defのライブと,11月14日に開催されるWillie Nelson主催のコンサートを,Hear Musicメディア・バーで独占的にコンテンツ配信する計画である。

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