米Computer Associates International(CA)は米国時間10月13日に,米Cisco Systemsのセキュリティ支援プログラム「Network Admission Control(NAC)」への参加を明らかにした。自社のアンチスパイウエア・ツール「eTrust PestPatrol Anti-Spyware」およびアンチウイルス・ツール「eTrust Antivirus」を,同プログラムの主要構成要素であるクライアント・エージェント「Cisco Trust Agent」と統合する。

 NACは,ネットワークに接続するすべてのデバイスがネットワークのセキュリティ・ポリシーに適合しているかどうかを確認し,セキュリティを確保するための仕組みを提供する。NACの技術を用いることにより,企業は,ポリシーに準じていないデバイスを検出し,ネットワークから隔離することができる。

 eTrust Antivirusは包括的なウイルス対策を提供し,管理タスクやシグネチャ更新を自動で行う。eTrust PestPatrol Anti-Spywareは,スパイウエア,アドウエア,DoS攻撃に対する基本的な防止機能を備える。

 Cisco Trust Agentと統合したeTrust PestPatrol Anti-SpywareおよびeTrust Antivirusは,11月に市場投入する。ベータ版をCA社Webサイトから入手できる。

 なおCA社は引き続きCisco社と協力し,他のeTrust製品でもNACのフレームワークおよび関連技術の適用を進める計画である。

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