米Apple Computerが米国時間10月13日,2004会計年度第4四半期(2004年7月~9月期)と2004会計年度通期(2003年10月~2004年9月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は23億5000万ドルで,前年同期から37%増加。純利益は1億600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は26セント)で,前年同期の純利益4400万ドル(同12セント)から大幅に成長した。

 粗利率は27.0%で,前年同期の26.6%から向上した。また,当期は海外における売上高が総売上高の37%を占めた。

 ちなみに当期の決算には,課税後のリストラ費用400万ドルが含まれる。この一時的な費用を除いた場合,第4四半期の純利益は1億1000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は27セント)となる。

 Apple社が当期に出荷した「Macintosh」製品は83万6000台で,前年同期から6%増加。「iPod」の出荷台数は201万6000台で,前年同期と比べ500%増となった。また米メディア(CNET News.com)の報道によると,「iPod」の売上高は前年同期から4倍以上成長して,総売上高の23%を占める5億3700万ドルに達した。ノート・パソコンも好調で,「PowerBook」の売上高は前年同期比20%増の4億1900万ドルとなった。

 Apple社CEOのSteve Jobs氏は,「iPodの出荷台数が200万台を超え,当社直営店Apple Storeにおける売上高も前年同期から95%成長した。新しい『iMac G5』も素晴らしい評価を受けており,さい先のよいスタートを切ることができた」と述べた。

 同社CFOのPeter Oppenheimer氏によると,当期の営業利益率は5%以上となった。また同氏は今後の見通しについて,「2005年会計年度第1四半期(2004年10~12月期)は,売上高が28億~29億ドル,希薄化後の1株当たり利益が39~42セント,営業利益率が7%以上」と予測した。

 2004会計年度通期の売上高は82億8000万ドル,純利益は2億7600万ドルとなった。前年度は売上高62億1000万ドル,純利益6900万ドルを計上していた。

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