米Seda Communicationが米国時間10月11日,「検索結果の表示場所に応じて料金を支払うpay-for-placement広告では,その効果を測定するトラッキング・ソリューションが不可欠だ」などとする調査結果を発表した。Seda Communication社CEOのCatherine Seda氏が,その著書「Search Engine Advertising, Buying Your Way to the Top to Increase Sales」で明らかにしたもの。

 検索エンジンを利用したキャンペーンを打つ場合,アフィリエイト・プログラム,Web分析ツール,ビッド管理ツールなどを利用することで,広告のROI(投資回収率)を追跡し,収益性を向上できるという。

 Seda氏は,「広告主は,適切なキーワード,ページのタイトルや紹介文,アクセス・ページのデザイン作成などにかなりの時間を費やしている。これらの要素は,収益性に大きな影響を与えるため,各要素のパフォーマンスを詳しく評価することは重要だ」と指摘する。

 例えば,広告に5000ドル投資して1万5000ドルの売上げが得られたとしても,それで満足するのではなく,さらに踏み込んで広告効果を分析する必要があるという。「3000ドル支払った5つのキーワードによって,1万5000ドルの売上げを達成したのかもしれない。つまり,2000ドル支払った残りの10のキーワードの効果がゼロならば,その分のコストを削減できるはずだ」(同氏)

 また検索エンジンを利用した広告では,即時売上に結びついたケース以外も追跡することが重要である。「広告をクリックして,後日Webサイトで商品を購入したり,電話,郵便,実店舗で購入する消費者もいる。広告効果を判断する際は,このような“繰延売上げ”やオフラインの売上げを忘れてはならない」(同氏)

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