米Sun Microsystemsは,企業向けアクセス管理ソフト「Sun Java System Access Manager」の無償アップグレード・プログラムを米国時間10月6日に発表した。Access Managerは,企業内外におけるWebベースのリソースへのアクセス管理を支援するもの。シングル・サインオン,Webアクセス制御,複数のWebサービスを連携させるフェデレーション・サービスなどを提供する。

 「オープン・スタンダード・ベースのアクセス管理,シングル・サインオン,フェデレーション・サービスは,企業がコストを抑制しつつビジネスのオープン化に伴ったセキュリティ・リスクを最小に抑えるために非常に重要なコンポーネントである。同プログラムは,企業がSun Java System Access Managerを容易に導入できるようにすることを目的としている」(同社ID管理部門担当副社長のSara Gates氏)

 アップグレード・プログラムを利用する企業は,無償の製品ライセンスでAccess Managerを導入することができる。Access Managerは,最新のフェデレーション仕様「Liberty Phase 2」と「SAML 1.1」の両方をサポートしている。

 同社は,Netegrity社のWeb/企業アプリケーション向けのアクセス管理ソフト「SiteMinder」から同Access Managerへの移行を自動化する新しいツールを提供する。同ツールは,将来的に米IBMのJ2EE対応ID管理を集約する「Tivoli Access Manager」,米Oblixの「COREid」からの移行サポートも視野に入れるという。

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