米Intel，フィンランドのNokia，英Symbianは，Nokia社の「Series 60 Platform」をベースにしたスマートフォンの開発支援で協力体制を敷く。英国ロンドンで開催中のスマートフォン業界向け展示会「Symbian Expo」で3社が英国時間10月5日に発表したもの。
Series 60 Platformは，Symbian社のOS「Symbian OS」向けのユーザー・インタフェースで，中国のLenovo，韓国のLG Electronics，松下電器産業，韓国のSamsung，英Sendo，ドイツのSiemensなどにラインセンス供与している。
Intel社は，Series 60 Platform用に高性能で低電力のプロセサ技術を提供する。モバイル環境のブラウジング，マルチメディア・メッセージング，コンテンツ・ダウンロードに加え，各種のPIM（個人情報管理）および通話アプリケーションの実行を想定する。
またIntel社とSymbian社は，Symbian OSとIntel社のプロセサ技術「XScale」を組みあわせた参照プラットフォームの開発に共同出資することでも同意した。両社の参照プラットフォームにより，「携帯電話メーカーは，差異化を打ち出した新製品を短い開発期間で市場投入することができる」（Intel社とSymbian社）としている。
「第3世代（3G）ネットワーク向けの次世代携帯電話に必要なのは，高速で低電力の処理能力を持ち，多数のアプリケーションが展開できるプラットフォームだ」（Intel社Cellular and Handheld Group部門ジェネラル・マネージャのSam Arditi氏）
ちなみに米メディアの報道（Mobile Pipeline）によると，「Symbian OS搭載スマートフォンの85％以上が，米Texas Instrumentsのプロセサを採用している」（TI社）という。
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