米Hewlett-Packard(HP)は米国時間10月1日に,英国の独立系ITサービス・プロバイダSynstarを買収したことを明らかにした。買収総額は1億6300万ポンド(約2億9330万ドル)ののぼる見込み。
HP社は8月に,Synstar社に対して買収を提案。HP社投資部門であるHP Global Investments BV社は,現在,Synstar社の発行済み株式の約92.1%を取得済みで,11月半ばまでに残りのすべての株式を買い取る予定。
Synstar社は2600人以上の従業員を抱え,英国のほか,アイルランド,ドイツ,ベルギー,ルクセンブルグ,オランダ,スペインに拠点を持つ。欧州の約1500社の顧客にITサービスを提供している。
HP社はSynstar社買収により,マルチベンダー・サポートと事業継続における能力を強化したい考え。デスクトップ・パソコンからデータ・センター環境にわたる幅広いライフサイクル管理サービスの提供を目指すという。
◎関連記事
■米HP,ITサービス管理の英Synstarに買収を提案
■米HP,米ソフト会社2社を買収し「OpenView」に自動化機能を付加
■米HP,総額約5億ドルのアウトソーシング契約を3社と締結
■米HP,ITサービス管理のトレーニング/コンサルティング企業2社を買収
■米HPとフィンランドNokiaが世界規模のITアウトソース契約を正式締結
■米JPMorgan,米IBMとのアウトソース契約を解消しITインフラを内製化
■「アウトソーシングはITサービス市場の成長源,2007年には市場全体の56%を占める」,米調査
■「2004年のITアウトソーシングは細分化へ,小規模ベンダーにチャンス」,米調査
[発表資料へ]