米Intelは,Hyper-Threading(HT)Technology対応プロセサの出荷個数が2年間で5000万個を超えたと米国時間9月30日に発表した。

 HT Technologyは,Intel社が約2年前に投入した技術。プロセサの命令をスレッド・レベルで並列処理することで,1つのプロセサを論理的に2つのプロセサとして扱える。2つのタスクを同時に実行するので,従来と同じ時間でより多くの処理を行うことができる。たとえば,負荷の高いゲームの実行中に,オーディオ/ビデオのダウンロード,データ圧縮,写真の編集,特殊効果の適用といった作業が可能となる。

 「(HT Technologyによる)性能向上の度合いはさまざまだが,HT Technology対応プロセサ,チップセット,BIOS,OS,アプリケーションを使っているシステムだと,最大25%の高速化が期待できる」(同社)

 なお同社は,先ごろ開催した開発者向け会議Intel Developer Forumで,実質的にすべての企業環境向け32ビット・プロセサをHT Technology対応とする計画を明らかにしている。

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