メインフレーム環境の移行を促進する業界団体「Mainframe Migration Alliance(MMA)」は,新しいメンバー企業の参加とコミュニティ向けのWWWサイトの設立を米国時間9月28日に発表した。

 MMSは,ソフトウエア・ベンダーとサービス・プロバイダで構成される団体。米Microsoftの「.Net Framework」,「Windows Server」プラットフォームへの移行を促進する目的で2004年4月にMicrosoft社が中心となって設立した。設立メンバーとして,CGI Group社,Cognizant Technology Solutions社,EDS社,Fujitsu Consulting社,Micro Focus International社などが参加している。

 今回,新しくCovansys社,Fujitsu Software社,Getronics NV社,Information Analysis(IAI)社,M2O社,Modis社,MSS International社,NetManage社,ObjectStar International社,Tata Consultancy Services(TCS)社,Tata Infotech社,Transoft社などの参加が発表された。

 同日,コミュニティ向けに発表されたMMAのWWWサイトは,レガシーのメインフレーム・システムからWindows Serverに移行するのを支援するためのツールやリソースを提供する。具体的には,メインフレーム移行のケース・スタディとそれに関連するTCOと成果,メインフレーム移行プロジェクトのROIを算出するツール,Windows Serverといったプラットフォームへの移行の最良事例を記した白書,MMAメンバーのディレクトリなどが提供される。MMAは,ツール,リソース,リンクなどを追加して同サイトの拡充を計画している。

 「メインフレームから新しくより柔軟な技術への移行に興味を示す顧客が増加している。顧客の状況はそれぞれ独自のものであるが,MMAは経験と最良事例を共有することにより,メインフレームから移行する顧客が直面する共通の課題克服を支援する」(Microsoft社 Enterprise Specialist Sales部門担当副社長のCharles Stevens氏)

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