米Intelが,デスクトップ・パソコンの置き換えを狙った“デスク・ノート”と呼ばれるノート・パソコン向けのHyper-Threading(HT)Technology対応新型プロセサ「Mobile Intel Pentium 4 processor 548」を米国時間9月28日に発表した。

 動作周波数は3.33GHz。レベル2キャッシュの容量は1Mバイト。新しい13種類のマルチメディア命令Streaming SIMD 3 Extension(SSE3)と,強化版マイクロアーキテクチャIntel NetBurstを採用。電力管理機能Enhanced Intel Speedstepにより,同系統のデスクトップ・パソコン向けプロセサに比べ発熱が少なく,ノート・パソコンの信頼性が高まるという。対応チップセットは「Intel 852GME」と「同852PM」。製造プロセス・ルールは90nm。

 プロセサの命令をスレッド・レベルで並列処理するHT Technologyに対応したことで,1つのプロセサを論理的に2つのプロセサとして扱える。「ユーザーは,マルチ・スレッドと,多くのプロセサ・パワーを必要とするマルチメディア・アプリケーションを,持ち運び可能なフォーム・ファクタで活用できる」(Intel社)

 同プロセサの1000個ロット時の単価は262ドル。既に利用可能となっている。

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