米Lyra Researchは,米国におけるTV付き携帯電話に関する調査結果を米国時間9月27日に発表した。それによると,携帯電話利用者の半数以上が携帯電話でのTV/映像視聴に「興味がない」という。「TV付き携帯電話が市場に登場しつつあるが,消費者の関心はまだ高まっていない」(同社)

 調査は,2004年7~8月にかけて,携帯電話利用者1300人以上を対象に行ったもの。携帯電話やその他の携帯型機器を利用したTV/映像視聴について,26%が「まったく興味がない」,27%が「あまり興味がない」と回答した。32%が「少しは興味がある」,9%が「かなり興味がある」,5%が「非常に興味がある」と回答。「わからない」は2%だった。

 Lyra Research社電子メディア調査部門ディレクタのSteve Hoffenberg氏は「TV付き携帯電話があれば,いつでもどこでもTVを視聴できる。しかしこれは,携帯電話使用のマナー違反増加を懸念する声や,携帯電話でTVを見ることにメリットがあるのかという疑問を呼んでいる。TV付き携帯電話のターゲットは,高い興味を示す可能性のある比較的若い成人となるだろう」(同氏)

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