米AT&T Wirelessは,モバイル・メッセージング・デバイス「Ogo」を米国時間9月27日に発表した。Ogoは,電子メール,インスタント・メッセージ(IM),テキスト・メッセージ向けに設計されている。音声による通話はできず,音楽の再生機能も搭載しない。

 Ogoは,ティーン・エイジャを含む若者をターゲットとする製品。30ドル分のメールイン・リベート適用後の価格を99ドルと低く抑えている。サービス・プランは月額17ドル99セントからで,Yahoo,MSN,AOLのいずれかが提供する電子メール,IMサービスによるメッセージを無制限に送受信できる。月額3ドルの追加でプロバイダの追加も可能。

 同社は,「Ogoによって,エンドレスのIMセッションを行なうティーンや20代の子供を持つ親は,コンピュータを取り戻すためにひと苦労しなくて済むようになる」としている。Pew Internet and Life Projectが同月リリースした調査報告によれば,米国だけで5300万人を超えるユーザーがIMを利用している。そのうちの24%は,電子メール・メッセージよりもIMの利用頻度が高いという。

 Ogoのサイズは,横11.5センチ×縦7.5センチ×厚さ2.5センチ。重さはおよそ136グラム。ハマグリの貝殻に似たケースを開くと,カラー・スクリーン,QWERTYのフルキーボード,8ウェイのナビゲーション・ジョイスティック・パッド,メッセージング機能にアクセスするホット・キーが並んでいる。購入後に電源を入れ,アクティベーション・ウィザードの指示に従えばサービスが利用できるようになる。

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