米Dellは,同社の高性能コンピューティング・クラスタ(HPCC)のパフォーマンス強化を米国時間9月27日に発表した。同社は,64ビット拡張命令「Extended Memory 64 Technology(EM64T)」を採用した「Xeon」プロセサを搭載するラックマウント型のサーバー「PowerEdge 1850」に米Topspinの「InfiniBand」対応スイッチとPCIeホスト・チャネル・アダプタ(HCA)のサポートを組み合わせたパッケージを提供する。

 「これはDell社がHPCCを導入して以来,もっとも重要なパフォーマンス強化となる。PowerEdge 1850サーバーとTopspin社のInfiniBandスイッチ,PCIeアダプタを組み合わせることにより,1台のサーバーで理論上最大8Gbpsのスループットが実現できる。これは,従来のDellプラットフォームにおけるスループットの8倍に相当する」(同社エンタプライズ・ソリューション・エンジニアリング部門ディレクタのReza Rooholamini氏)。

 IDCの調査によれば,Dell社はIntelベースのLinuxクラスタ市場で世界シェアの54%を獲得している。

 PowerEdge 1850サーバーを使った8,16,32,64,128ノードのHPCC構成は,現在米国において提供されている。OSはRed Hat Enterprise Linux 3を採用する。Topspin TS270 InfiniBandスイッチとTopspin PCIe HCAのパッケージは,第3四半期末までに提供を開始する予定。価格はInfinibandとPCIe対応のベーシックな仕様で5万5000ドルから。

 Dell HPCCプログラムに関する詳細は,同社のWWWサイトに記載されている。

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