米Cisco SystemsのVoIP機器/ソフトウエアが,米国防総省(DoD)の相互接続試験に合格した。Cisco社が米国時間9月27日に明らかにしたもの。「DoDのJoint Interoperability Test Command(JITC)認定は,当社製品がDoDのマルチ・ベンダー音声ネットワーク上で,相互接続性/信頼性/回復力/セキュリティ要件を満たせることを示している」(同社)

 JITC PBX2認定を受けた結果,同社はスイッチド通話接続用IP電話ソリューションをDoD傘下組織に納入できるようになった。現在同社は,指揮統制の対象者にも同社製インフラを利用してもらうために,PBX1認定の取得を目指している。

 「複数の独立系試験により,当社のIP電話ソリューションは極めて厳しい環境でも高いレベルのセキュリティと安定性を維持できることが確認できている。JITC認定は,この結果を明確に示すものだ。さらに同認定は,DoDが当社製ソリューションを既存の装置と組み合わせて使えることと,計画に沿ってIP化を進められることも保証している」(Cisco社政府システム部門担当副社長のEd Carney氏)

 同社がJITC認定を取得した主な装置/ソフトウエアは,通話処理ソフトウエア「Cisco CallManager 3.3」,スイッチ「Cisco Catalyst 3550」「同4500」「同6500」,ゲートウエイ「Cisco 2600」「同3700」である。

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