米Stamps.comは米国時間9月23日,カスタム切手発行サービス「PhotoStamps」の今後の方針について米郵政公社と話し合う予定であることを明らかにした。

 現在実施しているテスト・サービスは9月30日に終了する予定。Stamps.com社と米郵政公社は,「サービスを継続する」「サービスを停止する」「全く新しいサービスのテストをすぐに開始する」「全く新しいサービスのテストを将来開始する」などの方向性を検討する。

 PhotoStampsは,Stamps.com社が2004年8月に発表した有料サービスで,ユーザーが選んだ写真やオリジナル・デザインを郵便切手に印刷して発行する(Stamps.com社のプレス・リリース)。同サービスのWebサイトにデジタル写真または画像をアップロードし,枠色は10種類から,切手料金は0.23~3.85ドルの種類から選んで,シート単位(20枚/シート)で注文できる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,同サービスの価格は,切手自体の料金の約2倍。Stamps.com社と米郵政公社はテスト・サービスを通じて消費者の反応を調査していた。しかし,テスト・サービスを開始してすぐに,「どこまでのジョークが許されるか」を試そうとするユーザーが続出。「ユナボマー」として知られる爆弾魔や,旧ユーゴスラビア大統領などの写真を使って注文することに成功している。このためStamps.com社は,受け付けるテーマを「赤ん坊/子供」「ペット/動物」の2カテゴリに絞り,大人やティーンズの写真は受注しないことを,9月半ばに決定した。ただし,風景,自然,野生生物,企業や慈善団体のロゴなどは引き続き受け付けている。

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