米Dolby Laboratoriesは,同社のオーディオ技術が,次世代の光ディスク規格「High-Definition Digital Versatile Disc(HD DVD)」と「Blu-ray Disc」の両方の規格で必須形式として選ばれたことを米国時間9月23日に明らかにした。

 同社によれば,DVD Forumは,「Dolby Digital Plus」と「MLP Lossless」をHD DVD形式の必須オーディオ形式として選択した。また,Blu-ray Disc Associationは,「Dolby Digital」がBlu-ray Discにおいて必須技術になると発表している。

 「Dolbyは,マルチチャネル・オーディオ技術において認められたリーダーである。2種類の次世代HDパッケージ・メディア形式の一部として選ばれたことを喜ばしく思う」(同社マーケティング・ディレクタのCraig Eggers氏)

 Dolby Digital Plusは,DVD-Video向けの世界標準であるDolby Digitalを拡張したもの。従来の5.1チャネルを超えるマルチチャネルに対応する。MLP Losslessは,ロスレス方式を採用した音声圧縮形式で,オリジナルのデータを正確に再生できるようにする。

 Blu-ray Disc規格の必須オーディオ標準として選ばれたDolby Digitalは,DVD-Video向けの世界標準であり,北米のHDTV向けオーディオ,ATSCデジタル・ケーブル・システムでも標準として採用されている。

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