米Sprintによると,「フロリダ州フォートウオルトンビーチでは,推定1万7500回線の市内電話が不通状態に陥っている模様」だという。Sprint社が米国時間9月16日に明らかにしたもの。同社は,メキシコ湾の同社設備が受けた大型ハリケーン「アイバン」による被害状況の調査をと復旧を開始する。

 Sprint社無線部門の報告では,被害を受けた地域の同社無線ネットワークの97%が機能している。しかし,「電力の供給や,市内電話会社への接続に問題が発生すれば,通話を発信および受信できない場合もある」(Sprint社)と,同社ユーザーに警告している。

 Sprint社Network Operations部門ディレクタのJohn Quigley氏によれば,同社は最も被害の大きい地域に携帯型発電機を設置済みで,停電している地域には追加の発電機を搬入する。さらに,「南東部の他の地域におけるネットワーク停電の事態に備える」(同氏)としている。

 また同社は,フロリダ州の地域当局と協力し,フォートウオルトンビーチに無料の緊急通報局を設置する。

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