米Cisco Systemsは米国時間9月14日,中小企業(SMB)やサービス・プロバイダを対象としたルーターの新製品「Cisco 1800 Series」「同2800 Series」「同3800 Series」を発表した。同社のセキュリティ戦略「Cisco Self-Defending Network」の一部となるもので,「安全で高速なデータ,音声,映像の配信を実現する,統合サービス・ルーター」(Cisco Systems社)としている。

 新製品は,VPNのハードウエア暗号化とハードウエア・アクセラレーション機能,管理ソフトウエア「Cisco Router and Security Device Manager(SDM) version 2.0」,ソフトウエア・ベースのVPNファイアウオール「IOS」を組み込むみ,インライン型侵入防止システムを搭載する。拡張インテリジェント保護スイッチング(E-IPS),URLフィルタリングなどの高度ネットワーク・サービスをオプションで追加できる。

 Cisco 2800 Seriesおよび同3800 Seriesは,「Cisco CallManager Express」「同Unity Express」を統合しており,従来の電話交換機(PBX)や基幹システムから,IP電話,ボイスメール,オートアテンダント機能を備えたシステムに簡単に移行できるという。

 価格は,Cisco 1800 Seriesが1395ドルから,同2800 Seriesが1995ドルから,同3800 Seriesが9500ドルから。Cisco 1800および同2800 Seriesは9月中に販売を開始する。同3800 Seriesの販売は10月から。

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