米Microsoftと米Polycomは,コラボレーション製品に関して複数年の契約を結んだことを,米国時間9月14日に発表した。通信ハードウエアおよびソフトウエア,サービスを組み合わせたコラボレーション・ソリューションを共同で開発し,マーケティングを行なう。

 具体的には,Microsoft社の「Office Live Communications Server」「Windows Messenger」の在席通知機能およびIM機能と,Polycom社のビデオ会議システム「ViewStation EX」「同FX」「VSX」やIP電話「SoundPoint」「SoundStation」,会議用ポータル「WebOffice」などを組み合わせる。

 両社による共同ソリューションは,年内にリリースする予定。インフラから端末にいたるまで,SIP(Session Initiation Protocol)技術をサポートする。

 「Windows Messengerユーザーにより豊かなメディア・コラボレーションを提供し,ユーザー,アプリケーション,サービス,デバイスの連携を強化する。これは意志決定の迅速化,生産性の向上,顧客やサプライヤとの関係改善,コストの削減,および競争力の強化につながる」(両社)

 なお米メディアの報道(InfoWorld)によると,2005年にMicrosoft社のWebベースのオンライン会議サービス「Office Live Meeting」にアクセスする機能を両社の製品に追加する。2006年にはMicrosoft社のメール・ソフト「Outlook」やCRMおよびERP製品などとの連携を図る。

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