米IBMは，音声アプリケーションのコンポーネント「Reusable Dialog Component（RDC）」をオープンソースのWebサーバー・ソフトウエア開発を手がけるApache Software Foundation（ASF）に提供する。IBM社が米国時間9月13日に発表したもの。
「音声対応アプリケーションの普及を促進し，開発者がより簡単に，標準化した手法で音声認識機能を構築および追加できるよう支援する。競合するプロプライエタリな仕様の争いに終止符を打つ」（IBM社）としている。
RDCは，日付，時間，通貨，所在地（都市，州，郵便番号）といった基本的な関数を処理する。電話を介したフライト予約などの音声対応インフラ・アプリケーションに使用されている。
ちなみに米メディアの報道（NYTimes）によると，公開するRDCのコードは推定1000万ドルに相当する。
また同社は，Web関連技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium（W3C）の音声規格に対応したマークアップ・エディタをEclipse Foundationに提供し，音声アプリケーション開発を支援するプロジェクトの立ち上げを提案する。Apptera社，米AT&T，Audium社，米Avaya，米Cisco Systems，Fluency社，Genesys，Kirusa社，Loquendo社，米Motorola，カナダのNortel Networks，米Nuance，米Openstream，米ScanSoft, 米Siebel Systems，Syntellect社，Telisma社，TuVox社，V-Enable社，Viecore社，Vocomo社，VoiceGenie社，Voice Partners社，VoxGeneration社などが，この取り組みに賛同しているという。
◎関連記事
■IBM，JavaベースのRDB「Cloudscape」をオープンソース化
■米Sybase，Linux対応データベース「ASE Express Edition for Linux」を無償提供
■米CAがオープンソース戦略を発表，RDBMS「Ingres」のソースを公開
■「北米開発者の110万人以上がオープンソース・プロジェクトに関与」－－米調査
■国内のオープンソース・コミュニティ 20組以上が結集
■W3C，Web向け音声合成記述言語「SSML 1.0」を勧告として公開
■W3C，Web向け音声タグ仕様「VoiceXML 2.0」と音声認識文法仕様「SRGS」が完成
[発表資料へ]
