米Harris Interactiveは,米国における成人のインターネット利用に関する調査結果を米国時間9月8日に発表した。それによると,インターネットの利用人口は2000年の63%からスロー・ペースながら増加を続けており,今回の調査では米国成人の73%に達した。またブロードバンドの利用者数は,2年間で倍増している。

 過去8ヶ月において,インターネット利用者は7%増加して1億5600万人に達している。最初に調査を行なった1995年には,インターネットを利用しているのは9%だけだった。同調査は,同年6月~8月に米国の成人2003名を対象に電話で行なった。

 調査によれば,ブロードバンド・ユーザーの数が急増している。2年前には,ISDN,ケーブル,ADSL/DSL,T1,T3回線を含むブロードバンド接続の利用者が22%だった。この割合は,2003年10月/12月までに37%に増加していたが,今回の調査では44%に達しており,インターネット利用者の10人に4人以上がブロードバンド接続を利用するようになっている。

 その他にも,家庭と職場の両方においてインターネットの利用が増加していることが明らかになった。家庭でインターネットに接続している成人は,前年から4%増の65%だった。職場は前年から3%増の34%だった。

 全体として,インターネットの利用は年齢が若く,収入が高い人が多い傾向にある。しかし,インターネットを利用する人で65歳を超える人は7%に達しており(65歳を超える成人は全体の15%),大学を卒業していない利用者の割合は39%(大卒の成人は全体の47%)だった。また,年収が2万5000ドル未満の人の割合は16%(年収2万5000ドル未満は成人全体の22%)だった。

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