米Hewlett-Packard（HP）は，ITインフラ供給に関して米7-Elevenと5年間の提携を結んだことを米国時間9月3日に発表した。契約規模は5500万ドル。HP社は，自身で適性を管理するコンピューティング構想の大企業向け戦略「Adaptive Enterprise」を打ち出しており，今回の提携は同戦略の実現に向けたものとしている。
7-Eleven社は，国内の5300店舗にHP社のサーバー，ストレージ，ネットワークおよび印刷関連デバイスを購入し，業務とITを連携させ，来店者へのサービス向上を図る。
具体的には，「Windows Advanced Server 2003」を搭載したデュアル・プロセサの「HP ProLiant ML330」サーバー，ネットワーク・スイッチ「ProCurve Networking Switch 2524」，管理ソフトウエア・スイート「HP OpenView Management Suite」などを導入する。これら製品に関するサポート・サービスもHP社が提供する。
「新技術を取り入れることにより，常に変化するビジネスの状況に対応し，顧客のトレンドを分析して，新たな商機をつかむことができる」（7-Eleven社CIOのKeith Morrow氏）
7-Eleven社は，HP社の技術を用いて情報システム「Retail Information System（RIS）」を構築し，商品輸送管理を合理化する。店舗の経営者は，店内のコンピュータを使って売れ筋商品を追加注文するなど，顧客の需要にあわせて在庫を調整することができる。ちなみに，一般的な7-Eleven店舗で，およそ2500種類の商品を扱っているという。
またHP社は，スーパーマーケット・チェーンの米Publix Super MarketsにPOSシステムなどを供給する契約を結んだことも，同日発表した。Publix Super Markets社は，1万6000台以上の「HP rp5000」POSデバイス，2000台以上のHP ProLiantサーバーを導入する。
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