英Screen Digestは,ビデオ・ゲーム市場に関する調査結果を現地時間9月1日に明らかにした。それによると,過去6年間(1997~2003年)において英国の娯楽ソフトウエア市場は100%以上拡大している。同期間において,映画市場は30%,ビデオ/DVDレンタル市場が14%拡大しており,音楽レンタル市場は4.3%縮小した。同調査は,欧州のゲーム業界団体ELSPA(Entertainment and Leisure Software Publishers Association)の依頼で行なわれた。

 英国のコンソール・ソフト市場は,欧州のその他の地域と比較するとフランスとドイツ市場の両方を合わせたよりも規模が大きい。英国市場の規模は,世界で米国,日本に続いて3番目にランクされている。

 Screen Digest社は,2003年における世界全体の娯楽ソフトウエア市場が,2002年から10.8%増の182億ドルの規模であったと推定している。同年の英国市場は2002年からおよそ7%拡大して過去最高の11億5200万ポンド(16億7700ユーロ)に達した。

 1995年以降,英国では2500万台のゲーム機器(パソコンを含まない)が販売されている。この数は,1世帯につき1台以上に相当する。また,同期間において,2億8000万ユニットの娯楽ソフトとゲーム・ソフトが販売されている。計算上,各世帯が11タイトルを所有していることになる。

 同期間において欧州全体では,11億ユニットを超えるゲームと娯楽CD-ROMが販売されている。世界全体でみると,娯楽ソフトの売り上げ数は35億ユニットを超えている。

 Screen Digest社は,世界の同市場が2007年までに16%拡大して211億ドル規模に達すると予測している。

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