米Sun Microsystemsは,「Javaアプリケーション・サーバー『Java System Application Server 8 Platform Edition(PE)』に向けた業界ベンダーのサポートが高まっている」とし,同製品への対応を進める企業などについて,米国時間8月31日に明らかにした。3月23日に提供を開始して以来,ダウンロード件数は約100万件にのぼるという。

 米Borland Software,米Computer Associates(CA),米Compuware,米Mercury Interactive,米Quest Softwareなどが,Java System Application Serverに対応したソリューションを提供するという。

 また米The Middleware Companyの調査によると,開発向けJ2EEアプリケーション・サーバー市場で,Sun社は35%のシェアを獲得し,米BEA Systems(シェアは40%)に次いで2位となった。3位は米IBM(同31%)。

 Java System Application Server 8 PEは,同社のサーバー向けJavaシステム「Sun Java Enterprise System」の基本コンポーネントで,J2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)1.4に準拠する。Webサービスの普及促進を図る業界団体WS-I(Web Services Interoperability Organization)のWebサービス用ガイドライン「Basic Profile」をサポートし,「CPUを100個以上拡張した環境まで99.999%の可用性を提供する」(Sun社)。「Solaris 8」「同9」のほか,WindowsおよびLinuxに対応する。

 ちなみに米メディアの報道(InfoWorld)によると,Java System Application Server 8 PEの有償バージョン「Sun Java System Application Server 8 Enterprise Edition」は,数週間以内にプレビュー版をリリースし,製品版の提供は2005年初旬になる見込み。Java Enterprise Systemのバンドル・ソフトウエアとして提供する(Java Enterprise Systemの利用料は従業員1人につき年間100ドル)。Java Enterprise Systemとは別に購入する場合,価格は1CPU当たり1万ドル。

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