米InfoTrends/CAP Venturesが,オンライン写真サービスに関する調査結果を米国時間8月25日に発表した。それによると,2004年に,デジタル・カメラを所有している米国家庭の3分の1が,オンライン写真サービスの会員になるという。デジタル写真ユーザーは,同サービスを主に友人などとの写真共有に利用するが,それだけでなく,共有/プリント/保存目的のユーザーも増えている。

 InfoTrends/CAP Ventures社は,「オンライン写真プリントの料金がこの2年間で約50%下がった」と報告する。「2004年における米国プリント市場の売上高は前年に比べ34%増え,世界市場は2008年まで年平均41%のペースで成長する」(同社)

 InfoTrends/CAP Ventures社コンサルタントのJill Aldort氏は「オンライン写真市場は拡大を続けるものの,小売りチャネルとの競争が激しさを増し,この先収益を上げられるのは一部ベンダーに限られる」と予測する。「また,競争によりプリント価格は下落するので,最大限の売上高を確保するためには,写真共有/保存サービスの提供を行うべきだ」(同氏)

 カメラ付き携帯電話機が今後3年間で急速に普及することから,多くの消費者が,複数のデジタル画像入力機器を持つようになる。「家庭のパソコンでは管理しきれないほどデジタル写真データの量が増えるので,データ共有/管理/保存を支援するサービス分野が拡大する」(同社)

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