米Microsoftのインターネット事業であるMSNは,米DoubleClickのマルチメディア広告配信ソリューション「DART Motif」を採用する。DoubleClick社が米国時間8月25日に明らかにしたもの。DART Motifを利用するネットワークとしては「MSNが最大規模」(DoubleClick社)という。

 DART Motifは,DoubleClick社の広告管理技術「DART」と米Macromediaのコンテンツ開発環境「Flash MX 2004」から成る。広告主は,Flash MX 2004で作成したインタラクティブ性の高いビジュアル広告を,効率的に配信および追跡できる。また,キャンペーンのパフォーマンス向上,レポートの一元的な取得などが可能になる。

 MSN事業Advertising and Marketing部門担当ディレクタのEric Hadley氏は,DART Motifの採用について,「当社の広告主が,さまざまな方法でマルチメディア広告を配信できるようにするため」と説明した。

 また,DoubleClick社Online Ad Management部門上級副社長のDoug Knopper氏は,「MSNとの提携によって,DART Motifがマルチメディア広告配信の標準となるべく道筋がついた。効率的に広告を配信できるDART Motifは,マルチメディア広告普及の鍵を握っている」と述べた。

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