米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は米国時間8月24日に,インスタント・メッセージング(IM)利用に関する調査結果を発表した。IM利用をけん引するのは,依然としてティーンズやヤングアダルトだが,携帯電話やPDAといったモバイル機器を用いたIM送受信や,職場でのIM利用が増加傾向にある。

 ティーンズおよびヤングアダルトの90%は,ひんぱんにIMを利用する。しかし,55才以上の年齢層でも,48%が写真付きIMを使っている。22~34才では約70%が,35~55才では55%が,家庭または職場のパソコン,あるいはモバイル機器のいずれかでIMを利用している。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・IMユーザーの27%は,職場でIMを使っている。職場のIMユーザーの43%は,「仕事ですぐに連絡を取り合うために,デスクトップ用IMを使用している」という。

・IMユーザーの19%は,インスタント・メッセージ(ショート・テキスト・メッセージを含む)を携帯電話あるいはPDAから送っている。昨年のその割合は10%だった。モバイル機器でIMを利用するユーザーの32%は,「出張中に仕事仲間と連絡を取るため」としている。

・IMの利用目的は,「家族や友達と連絡を取り合うため」が90%。そのほか,「写真を共有するため」(28%),「週末や夜の予定を入れるため」(22%),「ゲームを楽しむため」(14%)などが挙げられた。

・回答者の61%以上が,複数のIMアプリケーションを使用している。AOL社のアプリケーションを使っているユーザーは52%だった。

・IMを最も利用する都市のトップ10は,1位から順に,ニューヨーク,マイアミ,シカゴ,フィラデルフィア,オーランド,ダラス/フォートワース,アトランタ,ワシントンDC,ロサンジェルス,ヒューストン。

 「IMが主流となっているのは明らかだ。人々は,新たな関係を築いたり,仕事の生産性を向上したりするためなど,さまざまな目的にIMを利用している」(AOL社Desktop Messaging部門ジェネラル・マネージャ兼上級バイス・プレジデントのEdmund Fish氏)

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