フィンランドのNokiaは現地時間8月23日,GSMネットワークのインフラ供給に関して中国(香港)のモバイル事業者New World Mobility(NWM)と提携を結んだことを発表した。提携規模は3000万ドルという。

 今回の発表は,1996年に始まった両社の関係を拡大するもの。NWM社は,Nokia社の製品を用いて,120万人のサービス加入者に向けた音声およびデータ・サービスのキャパシティと品質の強化を図る。

 Nokia社は,NWM社のGSMネットワークに向けた独占的サプライヤとして,EDGEやPush to talk over Cellular(PoC)に関する技術を提供する。NWM社は,EDGEサービスおよびPoCサービスを年内に開始する予定である。

 NWM社社長兼CEOのNorman Wai氏は「PoCが市場で成功を収めるのは明白だ」と述べ,「当社の顧客は,簡単に仲間とコミュニケーションがとれるPoCサービスを熱望している。当社は同サービスを武器に,モバイル・データ使用とARPU(ユーザー1人当たりの平均売上高)の増加を狙う」と語った。また,EDGEの導入については「最も魅力的なサービスを提供するための重要なステップ」と説明した。

 Nokia社はインフラを供給するほか,ソリューション・コンサルティングおよびインテグレーション,コア・ネットワーク実装,ネットワーク検査および測定といった各種サービスも提供する。

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