米IDCは米国時間8月20日,LANスイッチの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,同市場の売上高は2004年第2四半期に前期比2%減少した。ただし前年同期からは23%増となる。ちなみに2004年第1四半期は,前期比13%成長している。

 2004年第2四半期におけるLANスイッチのポート出荷数は,前期と比べ1%減少したが,前年同期と比べると34%急増した。

 メーカーの首位は米Cisco Systemsが維持し,市場シェア69%を獲得して2位以下を大きく引き離している。2位は市場シェア5%の米Hewlett-Packard(HP)。市場シェア4%のカナダNortel Networksと米3Comなどが僅差で続く。「2位を巡る競争は長く続きそうだ。過去2年間,2位争いのベンダーの中で6%以上の市場シェアを獲得したものはいない」(IDC)

 またIDCは,2004年通期のLANスイッチ市場は約3%成長すると予測している。「第1四半期に高速Ethernetの売り上げを上回ったGビットEthernetが,けん引役の一つとなることは確実だ」(IDC,Enterprise Networksプログラム担当リサーチ・アナリストのMax Flisi氏)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・3Com社,米Enterasys,米Extremeは,2004年第2四半期に0.2ポイントずつシェアを拡大した。その他のベンダーのシェアは横ばい,または,わずかに縮小した。

・2004年第2四半期におけるGビットEthernetのポート出荷数は前期と比べて増加したが,高速Ethernetのポート出荷数は減少した。

・10GビットEthernetは,2004年第2四半期に売上高とポート出荷数ともに前期比24%増加した。

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