米SBC Communicationsは,就学者(小学校~高校)のインターネット利用に関する調査結果を米国時間8月19日に発表した。それによると,就学者の約90%が,宿題のための調査手段として,DSLなどのブロードバンド接続が「重要」または「非常に重要」と考えている。

 調査は,SBC Communications社から委託を受けた米Opinion Researchが,6~17才の1002人(6~11才が501人,12~17才が501人)を対象に実施したもの。

 70%以上の子どもは「インターネットへのアクセスが,学業を向上するのに役立つ」と考えている。年齢が上がるにつれて,インターネットが学業に必要不可欠なものとなりつつある。宿題のための情報検索にインターネットを使用する割合は,6~11才が70%以上であるのに対し,12~17才は約90%だ。

 12~17才の80%は,学校でインターネットを利用した課題が与えられており,約65%は,自宅で宿題をこなすのにインターネットを用いる。6~11才の場合,約60%が学校でインターネットを利用した課題を与えられ,30%以上が宿題のために自宅でインターネットを使う。

 従来の教科書や参考書の代わりに,インターネットを利用する割合も増えている。12~17才の5人中4人以上が,詳しい情報を調べるのに,教科書ではなく,インターネットを利用するという。

 宿題にインターネットを活用する場合,接続速度が重要なポイントとなる。自宅でダイアルアップ接続を利用しているティーンは,10人中7人が「学校の高速インターネット接続の方が良い」と答えている。自宅でブロードバンド接続を導入している子どもは(学校よりも)家で宿題をすることを好む。

 「高速インターネット接続は,学校での教育に必要不可欠であり,子供たちはオンラインでこれまで以上に多くのものを学んでいる」(SBC Communications社マーケティング部門エグゼクティブ・ディレクタのTyler Wallis氏)

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