米Symantecが米国時間8月18日に,セキュリティ・ソフトウエア・スイートの新版「Norton Internet Security 2005」を発表した。 同スイートは,「AntiVirus 2005」「Personal Firewall 2005」「AntiSpam 2005」から成る。

 AntiVirus 2005では,開いている入力ポートを遮断する「Internet Worm Protection」機能を提供する。Symantec社によると,「システムの脆弱性を悪用する『Sasser』や『Blaster』など,従来のアンチウイルス技術では効果がなかったワームを防御できる」(同社)。また,ウイルス,ワーム,トロイの木馬を自動的にスキャンして取り除く機能や,スパイウエア検知機能を備える。

 Personal Firewall 2005は,「Privacy Controls」機能を強化した。ユーザーは信頼できるサイトとそうでないサイトを区別して安全に機密情報を送信できるため,フィッシングから身を守ることができる。さらに,インターネット・トラフィックのコンテンツを監視する侵入防御機能によって,オンライン攻撃を未然に防ぐ。

 AntiSpam 2005では,フィルタリング機能を強化して,偽のURLを使った電子メール詐欺や,送信者アドレスを偽装したスプーフィング行為を防止できるようにした。また,言語ベースの新しいフィルタを装備しているため,特定言語の電子メールを遮断できる。

 三つのソフトウエアをまとめたInternet Security 2005には,ペアレンタル・コントロール機能やコンテンツ・フィルタリング機能のほか,危険度が高い脅威が発生した際にユーザーにアラートで通知する「Outbreak Alert」機能を備える。

 Symantec社Consumer Products and Solutions部門担当副社長のMatthew Moynahan氏は,「最近のオンライン攻撃は複雑さを増しており,ユーザーはより高度な防御技術を必要としている。新版では,先を見越してさまざまなセキュリティ対策を簡単かつ自動的に行えるようにした」と説明する。

 Norton Internet Securityの小売価格は69.95ドル。単体で購入する場合は,AntiVirus 2005とPersonal Firewall 2005がいずれも49.95ドルで,AntiSpam 2005が39.95ドル。発売時期はNorton AntiVirus 2005が8月中,それ以外の製品は9月中を予定している。

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