米SprintとカナダのResearch In Motion(RIM)は,Sprint社の企業顧客向けにRIM社の無線メール・サービスである「BlackBerry」を年内に提供する計画を発表した。両社が現地時間8月16日に明らかにした。

 提携により,BlackBerryサービスは,米国内の高速音声およびデータ・ネットワーク「Enhanced Sprint Nationwide PCS Network」に対応するモバイル機器で利用可能になる。同サービスの提供を開始する予定日,価格などの詳細は明らかにされていない。

 BlackBerryは,モバイル機器で電子メール,電話,企業データ,SMS,カレンダ,インターネット・アプリケーションへの無線アクセスを可能にするプラットフォーム。Sprint社は,同ソリューションの追加により企業顧客向けワイヤレス電子メール・ソリューションとモビリティ・ソリューションを強化する。

 企業顧客向けの無線プラットフォーム・サーバー「BlackBerry Enterprise Server」は,
米MicrosoftのExchangeと米IBMのLotus Dominoに対応する。年内に米Novellのコラボレーション管理ツール「GroupWise」のサポートも追加される予定。同サーバーは,企業の既存システムと連携して,電子メールとその他の企業データにセキュアな無線アクセスを提供する。

 同サービスに関するその他の詳細は,後日発表される予定。

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