米Microsoftは米国時間8月16日に,家庭向け統合ソフトウエアの最新版「Works 8」を発表した。カレンダ機能を強化し,辞書ツールを追加した。8月中に販売を開始する。希望小売価格は49ドル95セントで,10ドルのリベートが付く。

 「Worksは,約束や予定の確認,食料品の買い物リスト作成などの簡単なものから,スポーツ・チームをまとめたり,親戚の集まりを計画したりといった少し手の込んだ企画にも最適だ」(Microsoft社ホーム・プロダクティビティ部門製品マネージャのKim Schaefer氏)

 Works 8の主な特徴は以下の通り。

・辞書ツール「Dictionary」を新たに追加。ワープロ内で利用できるほか,「Works Task Launcher」でスタンドアロン・アプリケーションとしても起動可能。

・「PowerPoint」で作成したプレゼンテーションをパソコンで閲覧するための「PowerPoint Viewer」を新たに追加。

・個人用カレンダ機能「Personal」を新たに追加した。最大4人に対応。

・カレンダを組み合わせたり,参照したりするための「View Together」を新たに追加。

・新たに「iCalendar」フォーマットをサポート。「iCalShare」などのWebサイトからイベントや休日の計画を取り込むことが可能。

・カレンダ出力機能を強化した。個人および家族全体のスケジュール表を横型で印刷できるほか,手書きで予定を記入できるように空欄のあるカレンダを印刷可能。

・「Address Book」をTask Launcherからすぐにアクセスできるようにした。

・自動バックアップおよび復旧機能「Auto-backup」と「Document Recover」を新たに追加した。

 ちなみに米Gartnerの調査によると,家庭で使われているほとんどのパソコンが3年以上経っており,約1億台のパソコンが今年中に買い換えられる見込みだ。Microsoft社は,パソコンの買い換えを考えている消費者が,Worksの需要をけん引すると期待している。

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