米Mozilla Foundation,米Novell,米IBMは,オープンソースWebブラウザ「Mozilla」へのWebフォーム記述言語XForms 1.0の実装活動で協力する。3社が米国時間8月11日に明らかにしたもの。

 XFormsはWorld Wide Web Consortium(W3C)が策定した仕様で,XHTML 2のフォーム用モジュールに相当する。「フォームの目的と表示,XML形式で得られる入力結果を分離できるので,機能豊富かつ移植性に優れた次世代Webアプリケーションの実現が可能となる」(3社)

 フォームの目的,表示,入力結果を分離することで得られるメリットは以下の通り。

・モジュール再利用:
 XFormsのモジュールは,収集する情報と関係なく再利用できる

・機器非依存:
 ユーザー・インタフェース制御部分が抽象化されており,異なる機能を持つ機器上でも同じフォームを利用できる

・アクセシビリティ:
 情報の内容と表示を分離したことで,音声読み上げ機能などユーザー補助技術の利用が容易になる

 具体的な実装活動については,Webサイトに掲載している。

◎関連記事
W3C,Webフォーム記述言語「XForms 1.0」を勧告として公開
Mozillaの最新版「1.7.2」がリリース,最近見つかったセキュリティ・ホールを修正
米Mozilla Foundation,脆弱性発見に500ドルの報奨金プログラム
GNOMEとMozilla,LonghornのXAML対抗を検討中
「IEに代わる企業でのWebブラウザの選択肢に」――Mozilla開発推進団体の日本支部設立へ,サポートを提供
IEを使い続けるリスクを再認識しよう
AOLがNetscapeの歴史に事実上の幕,200万ドルの「手切れ金」でMozillaを解放
米mozilla.org,Mozilla開発のための財団を設立

[発表資料へ]