米Dellは米国時間8月12日に,2005会計年度第2四半期(2004年5~7月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比20%増の117億ドル。純利益は同29%増の7億9900万ドル。1株当たり利益は同29%増の31セントで,「過去最高を記録した」(Dell社)。
EMEA(欧州/中東/アフリカ)と日本を含むアジア太平洋地域の売上高は,それぞれ前年同期比30%と29%成長。米大陸の売上高は同16%増加した。また,サーバーとストレージを含む企業向けシステム事業が総売上高の22%を占めた。
■業績比較(1株あたり利益を除く単位:100万ドル) 2004年 2003年 2004年 2003年 5~7月期 5~7月期 成長率 1~7月の業績 1~7月の業績 成長率 売上高 $11,706 $9,778 20% $23,246 $19,310 20% 営業利益 $1,006 $840 20% $1,972 $1,651 19% 純利益 $799 $621 29% $1,530 $1,219 26% 1株当たり利益 $0.31 $0.24 29% $0.59 $0.47 26%
当期におけるDell社の製品出荷台数は,前年同期と比べ19%増加。サーバーの出荷台数は同31%増加,ノート・パソコンは同28%増加した。
EMEAの製品出荷台数は同30%増加し,「他社の平均増加率を12ポイント上回った」(Dell社)。サーバー出荷台数は同44%急増した。英国の製品出荷台数は同30%伸び(サーバーは同34%増),フランスでは同38%増(サーバーは同37%増)となった。
アジア太平洋地域(日本を含む)の製品出荷台数は前年同期比28%増加(サーバー出荷台数は同33%増)。「日本では,他のメーカーの伸び率が同1%増だったのに対し,当社の製品出荷台数は同19%増加した。また,中国のサーバー出荷台数は同41%急増した」(Dell社)
米国を除く米大陸の製品出荷台数は,好調なカナダがけん引役となり,前年同期比25%増加した。米国では,消費者向けノート・パソコンの販売台数が同29%増加した。
また同社CEOのKevin Rollins氏は,2005会計年度第3四半期(2004年8~10月期)の見通しとして,「製品出荷台数は前年同期比21%拡大する。売上高は同18%増の約125億ドル,1株当たり利益は同27%増の33セント」との予測を明らかにした。
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