米連邦通信委員会(FCC)は,米RealNetworksのデジタル著作権管理プラットフォーム「Helix DRM Technology」で“放送フラグ(broadcast flag)”の使用を承認した。RealNetworks社が米国時間8月5日に明らかにしたもの。

 放送フラグは,デジタル放送コンテンツの著作権を保護するための不正コピー防止用コードの名称。デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)などが放送フラグを検知すると,コンテンツの録画やコピーに制限がかかる。

 FCCは2003年11月,家電メーカーなどに放送フラグ使用の義務付けを決定。2005年7月1日以降,すべてのデジタル・テレビ機器が放送フラグへの対応を求められることになった。

 FCCがHelix DRM Technologyで放送フラグの使用を許可したことで,同プラットフォームに対応するセットトップ・ボックスやメディア・プレーヤなどで,放送フラグ付きデジタル放送の録画や再生が可能となる。

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