米TiVoのデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)で装備しているネットワーク経由の番組共有機能について,米連邦通信委員会(FCC)は「限られた人数ならば,インターネットを介した番組共有も問題ない」という判断を示した。TiVo社が米国時間8月4日に明らかにしたもの。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,問題の機能を使えば,同じ顧客アカウントを使っているTiVo社製DVR同士で番組を共有できる。TiVo社は「Digital Output Protection Technology」と呼ぶ技術を導入することで共有可能なDVRの台数を最大10台に制限し,番組がそれ以上広まらないよう制御できるとしている。

 この機能に対し,FCCは次の見解を示した。「デジタル・テレビ放送のコンテンツは保護する必要がある。ただし,不特定多数への番組再配信につながるのでなければ,インターネット経由のアクセスも可能にしておくべき」(FCC)

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