米Pierz Groupは,米国における電話番号案内(DA/DQ)サービスに関する調査結果を米国時間8月3日に発表した。同社によれば,携帯電話の番号を同サービスに追加すれば,2008年までに20億ドルに近い売上高が期待できるという。

 また,同調査によれば,DA/DQデータベースに携帯電話番号を追加することは,通信事業者とサービス・プロバイダにとって顧客のプライバシとサービスを大幅に改善する機会になるという。

 米国では,固定電話とほぼ同数の携帯電話ユーザーが存在している。すべての電話加入者のうち,DA/DQサービスを通じて案内がされない番号は53%に達する。固定電話の20%,携帯電話の97%がDA/DQサービスに番号を登録していない。

 「今日の技術をもってすれば,ユーザーにより優れたプライバシと接続性を同時に提供することは可能である。ユーザーに十分なプライバシ保護が提供され,販売時点において適切にオプトイン・プログラムに導けば,ユーザーは自分の携帯電話番号をDA/DQリストに掲載するだろう」(Pierz Group社マネージング・パートナのKathleen Pierz氏)

 同レポートでは,携帯電話をメインの電話として利用している,または携帯電話しか持っていないユーザーが増加しているとして,携帯電話の番号をDA/DQデータベースに加える必要性を強調している。

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