米Dell'Oro Groupは,光伝送市場に関する調査結果を米国時間8月4日に発表した。同社は,同市場が2008年までに78億ドル規模に成長すると予測する。

 同社によれば,3年間の下降を続けた光伝送機器市場において,都市圏向けアプリケーションが復活をけん引する。都市圏向けアプリケーションの売上高は,2003年の39億ドルが2008年には49億ドルに拡大すると見込む。

 同社アナリストのJimmy Yu氏は「都市圏におけるアプリケーションは,サービス・プロバイダが家庭向けブロードバンド,ビデオといったサービス,企業市場向けのEthernetサービスといった新しいサービスの提供に注力する2004~2005年に成長する」と説明する。
 「都市圏向けDence Wavelength Division Multiplexing(DWDM:高密度波長分割多重)が高帯域サービスを提供するための重要なメカニズムになるだろう。我々は,世界のDWDM Metro市場は,2003~2008年に73%成長すると予測している」(同氏)

 また,都市圏アプリケーションに対する需要増加により,SONET/SDHマルチサービスと光スイッチ市場も大きく成長する可能性があるという。

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