米BEA Systemsは,「当社のサービス指向アーキテクチャ(SOA)/Java対応アプリケーション開発フレームワーク『Apache Beehive』が,Linuxを支援する企業や業界団体の支持を得た」と,サンフランシスコで開催中のカンファレンス「LinuxWorld 2004」で,米国時間8月3日に発表した。米Hewlett-Packard(HP)や米Red Hatのほか,オープンソース団体Apache Software Foundationの「Geronimo」プロジェクトと,ObjectWebコンソーシアムの「JOnAS(Java Open Application Server)」プロジェクトがApache Beehiveのサポートを表明している。

 Apache Beehiveは,BEA社が2004年5月に発表したオープンソースのアプリケーション・フレームワーク。同社の開発フレームワーク「BEA WebLogic Workshop」を基盤としており,SOAおよび企業向けJavaアプリケーションの構築を支援する。Java Annotation,Java Control,Java Webサービス,Java Page Flows(JPF)を提供し,相互運用性と開発者の生産性向上を目指す。

 「ソフトウエア開発ツール関連の非営利団体Eclipse Foundationをはじめ,既に50以上の企業や業界団体がApache Beehiveをサポートしている」(同社)

 BEA社によるオープンソースの推進は,互換性,適合性,生産性に優れたサービス指向のビジネス・モデル構築を支援する「Liquid Computing」構想の一部。SOA導入と企業向けJavaプリケーション開発の普及促進を目指すApache Beehiveは,同構想で重要な役割を果たす。

 BEA社Developer Marketing部門担当バイス・プレジデントのCornelius Willis氏は,「Apache Beehiveを支持する企業や団体が増えていることは,Java開発者層を拡大し,Java普及に向けた取り組みの必要性を証明するものだ」と述べた。

 Apache Beehiveは,Apache Software FoundationのWebサイトからダウンロード可能。また,Apache Beehiveを統合開発環境(IDE)と連携させて利用したい開発者は,BEA社の WebLogic Workshopを同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

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