米Time WarnerのAmerica Online(AOL)は,同社の「Certified Application Partner Program」のメンバーである米Imlogic,米FaceTime,米Akonixの製品を同社のインスタント・メッセージング(IM)開発プラットフォームに認定した。AOL社が米国時間8月3日に明らかにした。

 この認定は,企業ネットワークにおける「AOL Instant Messenger(AIM)」のトラフィック管理,またプレゼンス機能とAIMネットワークをビジネス・アプリケーションに統合するのを支援するもの。

 AOLパートナ企業の新しいソフトウエア・ソリューションは,開発者が日常的に利用されているビジネス・アプリケーションにAIMを容易に統合できるように設計されている。

 認定を受けたImlogic社の「IM Linkage」は,2月に開発者版としてリリースされていた。企業は,IM Linkageを使って消費者と企業向けインスタント・メッセージング・ネットワークのプレゼンス(相手がオンライン状態にあるか)を確認する機能とメッセージング機能を事業に必要不可欠なアプリケーションに統合するもの。従来のビジネス・アプリケーションをリアルタイムのビジネス・ツールにすることができる。

 FaceTime社の「RT Matrix」は,IMとプレゼンス機能のプラットフォームとツール・キットを収録。現在,開発者向けに提供されている。RT Matrixは,同社の企業向けソフトウエア「IM Director」と「IM Auditor」のセキュリティ,管理,政府が定めるIM関連の規定準拠を支援する機能を提供する。

 Akonix社のAIMネットワーク向け「L7 Builder」は,IM機能を企業アプリケーションに統合するとともに,IMを中心とするアプリケーションを開発するためのアプリケーション開発プラットフォームでもある。

 AOL社は,これまでAIMを企業に直接販売していたが,6月に企業向け販売から撤退して消費者ベースのサービスに注力していた。今回の認定は,AOL社がAIM技術を企業顧客向けに販売する新しい戦略を強調するものとなった。

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