米Hewlett-Packard(HP)は,Linuxを初期導入したノート・パソコン「HP Compaq nx5000」を米国時間8月3日に発表した。「大手ベンダー初のLinux初期導入済みノート・パソコン」(HP社)とする。米NovellのSUSE Linuxを採用し,オープンソフトのオフィス・スイートOpenOfficeが付属する。CD-R/RWを読み書きでき,DVDにも対応。無線LANとBluetoothの使用も可能。米国での予想小売価格は1140ドルから。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,nx5000のプロセサはPentium Mで,米Intelのモバイル技術Centrinoに対応しているという。当初HP社は同パソコンを米国のみで販売する。

 同社は,Linuxサポート・サービスの体制についても明らかにした。コンサルティング,サポート,教育,導入などのLinux関連サービスを用意しており,全世界に現在6500人の担当者がいるという。

 また同社は,「HP Integrity Superdome」サーバーとミッドレンジの「HP Integrity rx7620-16」「同rx8620-32」サーバーでLinuxを利用可能としたほか,参照アーキテクチャとコンサルティング/導入サービスをパッケージ化した「Linux Reference Architecture」を提供する。

◎関連記事
米HP,Solarisユーザーに乗り換えを促すプログラムを発表
Lindowsがノート・パソコン向けOSでCentrinoをサポート
米IBM,Linux普及を狙いWindowsからの移行支援などパートナ支援制度を強化
「Linuxを利用する企業が特許侵害訴訟を起こされる可能性あり」,米OSRMが調査結果を発表
「2004年のIT分野,Linuxが地位を確立し,アウトソーシングが増加する」,米調査より
「企業はデスクトップのLinux移行で大きなコスト削減が期待できない」,米Gartner
「Linuxを利用する企業は59%,理由は『安定性』『性能』『セキュリティ』など」,米調査より
デスクトップOSは今後もWindowsが優勢,しかしユーザーの不満がLinuxやMac OS Xにチャンスを与える

[発表資料へ]