米VERITAS Softwareは,Linuxの普及促進を目指す非営利団体Open Source Development Lab(OSDL)への加盟をはじめとするLinuxの取り組みについて米国時間8月2日,明らかにした。同社は,OSDLでデータ・センター向けLinuxの仕様策定に取り組む作業グループ「Data Center Workgroup」にも参加する。

 「当社はLinuxを,企業市場で限りない可能性をもつ戦略的プラットフォームだと考えている。OSDLのアクティブなメンバー企業として,ソフトウエアのノウハウを提供し,Linuxを用いたデータセンター環境におけるユーティリティ・コンピューティングの実現を目指す」(VERITAS社製品事業執行バイス・プレジデントのMark Bregman氏)

 また,VERITAS社は管理スイート「VERITAS Storage Foundationバージョン4.0」を米Red Hatの企業向けOS「Red Hat Enterprise Linux」に対応させる。さらに,異なるOS間のデータ移行を簡素化する機能「Portable Data Containers」をVERITAS Storage Foundationに組み込む。UNIXサーバーからLinuxサーバーへのデータ移行を「数分間で完了できる」(VERITAS社)。そのほか,パフォーマンス管理ソフトウエア「VERITAS i3 v7.0」をLinuxに対応させる。

 Linux対応のVERITAS Storage Foundationは2004年9月より一般向けにリリースする。VERITAS i3 v7.0は2004年第4四半期に発売する予定。

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