ドイツのNetline Internet Serviceは,Linuxベースのコラボレーション・サーバー「Open-Xchange Server」をオープンソースとして提供する。同社が現地時間8月2日に発表した。同製品は,GPL(GNU General Public License)で提供される。

 Open-Xchange Serverは,電子メール,カレンダ,コンタクト,タスク,リアルタイムのドキュメント・ストレージを含むグループウエア機能を提供するモジュール型の通信ツール。Novell社の「SuSE Linux Openexchange Server」の一部として採用されている。

 オープンソース版のOpen-Xchangeは,8月末までに同社のWebサイトから無償配布が開始される。SUSE LINUX,Red Hat,Red Flag,Debianを含む主要Linuxオペレーティング・システムに対応。サポート,メインテナンス,サードパーティ・アプリケーション,コネクタは付属しない。

 Open-Xchangeは,オープンソースとプロプライエタリのサーバー,クライアントを統合するコラボレーション・プラットフォーム。共通のWebブラウザからアクセスできるため,ユーザーは電子メール,カレンダ,タスク,スレッド化したディスカッション,ドキュメントを共有できるようになる。Windowsクライアントとのシームレスな統合を求めるユーザーには,商用のコネクタが年内に提供される予定。

 ユーザーは,インターネットに接続可能でWindows,Linux,Unix,MacOS,PalmOSを稼動しているコンピュータから同製品のすべての機能を利用できる。Webベースのインタフェースは,すべての主要ブラウザに対応するため,ユーザーはクライアント・マシンが利用するブラウザの種類に関係なく同製品のサービスにアクセスできる。

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