米VA Softwareの100%子会社で,ITマネージャや開発者向けのニュース/情報サイトを運営するOpen Source Development Network(OSDN)が,組織名を「Open Source Technology Group(OSTG)」に変更した。OSTGが米国時間7月28日に明らかにしたもの。

 OSTGは,技術系のニュース/コミュニティ・サイト「Slashdot」や,「Linux.com」「NewsForge.com」「ITManagersJournal.com」など7つのサイトを運営している。1カ月当たりのページ・ビュー数は2億2500万回を超え,ユニーク・ビジター数は1600万人以上という。

 新たな組織名と「Where Technology is Going(技術の目指すところ)」というキャッチ・フレーズについて,OSTGは「当社の長期的な戦略を反映している」と説明する。その戦略とは,「増え続けるサイト利用者の情報ニーズの進化に対応し,企業およびデスクトップ分野でオープンソース技術の適用が急速に進んでいる市場トレンドに合わせること」(OSTG)という。なお,先ごろOSTGが行った調査によると,サイトを訪れるユーザーの80%が所属組織でオープンソース・ソフトウエアを使用していた。

 OSTGは組織名変更に合わせ,Slashdot内にIT分野に特化した「IT.Slashdot.org」を新設する。さらに,Linux.com,NewsForge.com,ITManagersJournal.comをリニューアルし,ビジネス系の記事やニュースを扱うようにするほか,サイトの閲覧性を改善したという。

 新しいロゴやキャッチ・フレーズは,新Webサイトに掲載している。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,OSTGジェネラル・マネージャのPatrick Ferrell氏は「“オタク”ばかりでなく,ごく一般的なIT担当者も我々のサイトをアクセスしてくれる。そのことを広告主に知ってもらうためにも,名称を変更した」と述べたという。

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[発表資料(PDF形式)]