米Central Commandは,7月のウイルス・ランキングのワースト12を,米国時間7月31日に発表した。同社の緊急ウイルス対策チームによるウイルス検出数をベースにしたもので,ワースト1は「Netsky.P」だった。

 7月は,Netskyの亜種が7種類もランクインしており,被害全体の60%以上を占めた。

■2004年7月のウイルス・ランキング

1.  Worm/Netsky.P    34.3%
2.  Worm/Netsky.Q     7.4%
3.  Worm/Netsky.Z     5.8%
4.  Worm/Netsky.D     5.5%
5.  Worm/Netsky.B     3.7%
6.  Worm/Bagle.AA     3.1%
7.  Worm/Zafi.B       3.0%
8.  Worm/Netsky.A     2.2%
9.  Worm/Netsky.C     1.9%
10. Worm/LovGate.W    1.5%
11. Worm/Bagle.AI     1.4%
12. Worm/LovGate.Q    0.9%

    その他           29.3%

出典:Central Command社

 「過去数カ月にわたって,世界中の電子メール・サーバーがNetskyに感染した電子メールの攻撃を受けた。Netskyによって次々に起こった世界的なインターネット・セキュリティの混乱は,ある1人のウイルス作成者の仕業だと考えられる」(Central Command社Products and Services部門バイス・プレジデントのSteven Sundermeier氏)

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