米Symbol Technologiesと米Proximのあいだで争われていた特許侵害訴訟について,デラウエア州連邦地裁はProxim社に約2300万ドルの損害賠償と利子300万ドルの支払いを命じた。Symbol社が米国時間7月29日に明らかにしたもの。また同裁判所は,Proxim社が行った審理後の申し立てを却下した。

 この訴訟の争点は,無線LAN技術に関する特許。米メディアの報道(CNET News.com)によると,Proxim社は「少なくとも3件の無線技術関連特許が侵害された」として,2001年にSymbol社や米Cisco Systems,米3Com,米Standard Microsystems,米Wayportを訴えていた。これらのうち,Symbol社とのあいだの係争だけが結審していなかった。

 2300万ドルという損害賠償の金額は,Symbol社の特許を侵害したとされるProxim社製品に対し,6%のライセンス料を適用して算出した。

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