米RealNetworksは米国時間7月28日に,2004年第2四半期の決算を発表した。売上高は6550万ドルで,前年同期と比べ32%増加し,前期からは8%成長した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は460万ドル(1株当たり損失は3セント)で,前年同期の純損失960万ドル(同6セント)および前期の純損失1040万ドル(同6セント)から,赤字を約半分に縮小した。

 上記の数字には,独占禁止法違反の訴訟に関する費用280万ドルなどが含まれる。これを除いた場合,当期の純損失は190万ドル(1株当たり損失は1セント)となる。

 RealNetworks社CEOのRob Glaser氏は,「当期は中核である消費者事業が大幅に成長した。特に,音楽およびゲーム関連の製品とサービスが好調だった。デジタル音楽サービス(有料音楽配信サービス「Rhapsody」と有料ラジオ・サービス)の加入者数は55万人を突破した」と述べた。

 事業別でみた場合,消費者向け製品およびサービスの売上高は5310万ドルで,前年同期比60%増,前期比14%増となった。音楽部門の収入は前期比27%増の1560万ドル,ゲーム部門は前期比24%増の840万ドルだった。一方,企業向け製品およびサービスの売上高は1240万ドルで,前年同期比25%減少,前期比11%減少した。

 また同社は,2004年第3四半期の見通しについても明らかにした。売上高は6600万~6800万ドル(前年同期比27~31%増)の範囲,GAAPベースの1株当たり損失は3~4セントと見込む。

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