米IDCは,2004年第2四半期の世界ハンドヘルド市場に関する調査結果を米国時間7月27日,発表した。それによると,同期におけるハンドヘルド機の世界出荷台数は220万台で,前年同期と比べて3.2%増,前期比では2.2%減少した。

 メーカーの首位は米palmOneで,第2位は米Hewlett-Packard(HP),第3位はソニーだった。第4位は米Dellで,ドイツのMedionが第5位の座に付いた。トップのPalmOneは,第1四半期に14.4%増加したが前年比の増加は1%未満だった。

 「ハンドヘルド機は,デバイス技術の開発と価格ポイントの低下が続いているのにも関わらず,基本的なハンドヘルドのタスクをこなし,機能性を向上させているモバイル・デバイスとの競争に直面している」(同社アナリストのDavid Linsalata氏)

 同氏によれば,ハンドヘルド機ベンダーにとって,GPSなどの高度技術の追加を継続的に試みるのが統合するのが成功の鍵であるという。

 同期は,ソニーが日本以外の市場でハンドヘルド機から撤退することを発表している。すでに出荷台数は前期から14.6%,前年同期からは33.2%縮小している。

■2004年第2四半期における世界ハンドヘルド機市場の
メーカー別出荷台数と市場シェア(速報値)
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順位  メーカー      出荷台数     市場シェア
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1位   palmOne       924,364         42.0%
2位   HP            530,239         24.1%
3位   ソニー        171,513          7.8%
4位   Dell          145,071          6.6%
5位   Medion         90,325          4.1%
その他              341,461         15.5%
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合計              2,202,973        100.0%
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出典:IDC

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